KOMINKAN JAPANができるまで
KOMINKAN JAPAN Special Issue

KOMINKAN JAPANができるまで

常々、店づくりをする上で「いいものをお伝えしたい」と思ってきた。
自社が創業30年を迎える頃になり、見た目だけではない本当にいいものをお届けしたいと考えるようになってきた。 

しかし「いいもの、それだけでお店を続けていけるのだろうか」この言葉が頭をよぎった。
5年ほど前にコーミンカンジャパンの前身でもある、ギャラリーを併設する新しいショップ、コーミンカンを立ち上げようと思った際にも、幾度となく頭をめぐった言葉だった。

不安だった。

 

その不安は期待に変わった。
いいもの、売りたいものを探し、整理していくと、本当に沢山のいいものや素敵な人に出会った。
まだまだ知らないことがあるとワクワクした。
もしかしたら、季節や節目ごとに整えて、お客様に提案する事ができれば
「いいものをお伝えする」という理想を実現し、店も続けていけるのではないか。
そうして、「毎月企画展を開催しよう!」という無謀な考えに至ったのであった。 

実際、大変だった。
そう決めた自分自身はもちろん、自社スタッフやコーミンカン運営に関わる人達にとって、無謀で困難な道だった。
しかし、運営していく中で沢山の方の賛同や協力を得られた。
コーミンカンのコンセプトを知った作り手さんから、直接「お店におきたい」と連絡をいただいたことも。
多くの産地や、作り手さん、作家さん、またお客様との出会いが広がり、今日に至ることになった。

振り返ると感謝の気持ちで一杯になる。

コーミンカンジャパンでは、いいものをお伝えするだけではなく、作り手さんや産地のこと、その土地であるからこそ出来た必然性も一緒にお伝えしていく。
日々の暮らしのなかの風習、節目、季節を大切にすることで、なにげない一日を豊かに、楽しく暮らしていけたらという願いを込めて。 

豊かさとは何か、をさらに追求できたらと思っている。

代表 城島 薫

 

関連店舗「KOMINKAN」サイトはこちら