25歳の私が喪服と出会うまで
KOMINKAN JAPAN Special Issue

25歳の私が喪服と出会うまで

実はついこの間まで喪服を1着も持っていなかった25歳の私。

 

今までお葬式にいくときの服装はどうしていたのかというと、制服やら就活の真っ黒スーツやらでなんとかやり過ごしていました。"なんとか”なので、制服はよくあるにしても、真っ黒スーツでいくときはなんか黒のトーンは違うし、とりあえずその場を取り繕った感じが否めなくて少し恥ずかしいと思っていました。あと、何もない時に喪服を買っておいた方がなんとなく何も悪いことが起きない気がするので、早く買っておきたいなと。

そんな思いもありつつ、とりあえず喪服をきちんと買わないといけないなと思って、社会人になってすぐの頃、大型商業施設や百貨店を見にいったことがあります。喪服って急にしかも時間がない中で購入しないといけないイメージだったので、ふとタグを見た時に想像以上の金額の高さに衝撃を受けました。

私はそもそもお洋服を買うことにとても慎重で、金額に関係なく、何度も見て試着して検討して、納得して購入することがほとんどです。なので、こんな高額なものを妥協してなんて購入したくない!と瞬時に思ったことを今でも覚えています。でも、もし「明日喪服が必要!」という場面だったら、気に入らないデザインであれ高価であれ、買わなくてはいけなかったんですよね。やっぱり、喪服は事前にゆっくり準備しておくのが吉だと思いました。

それから結局納得する喪服に出会えぬまま、周囲に不幸もなく数年が経過。そして今回、喪服を持たない私が弊社のブラックフォーマルのプロジェクトについて取材することに。


メーカーのロダンさんでは、今回仕上がったブラックフォーマルを試着する役が回ってきました。

鏡に映る自分の姿を見た瞬間。「綺麗、買いたいな」という言葉が、口をついて出ていました。それも「買いたいな。」は結構本気で。 

今まで喪服ではみたことのないシルエットの美しさだったので、つい心の声が漏れたように思いました。ブラックフォーマルで綺麗とはどういうこと?と思うかもしれませんが、かなり痩せ型で、お洋服を綺麗に着られることが少ない私には衝撃的なシルエットの美しさだったんです。体型の違う他のスタッフが着てもすごくシルエットが美しくて。「こんな喪服見たことない」と驚きでした。

購入したお洋服とは長く付き合って何回だって着たいし、「死蔵衣服」にはしたくない。高額ならなおさら着なければもったいないとも思います。喪服の場合、出番が少ないからそこは諦めなければならないのかと思いきや、結婚式なんかのお呼ばれにはもちろん、普段のちょっときれいめスタイルの時にも着られるらしい。しかも、クリーニングに出さず自宅で洗える!

もう、これは買うしかないと思いました。この日のために、私は喪服を買わずにいる運命だったのだ、とすら。

今回、このブラックフォーマルプロジェクトに関わってみて、今までにない喪服に対する驚きがありました。
冠婚葬祭、人生の大切な節目だからこそ自分らしくいられる服で臨みたい。自分の服装に気をとられず、一生に一度のお別れやお祝いの相手に100%を注ぎたい。

そのためにはやっぱり、事前にきちんと選んで準備しておくって大切だなと思いました。


社会人になったのに喪服を持たずにごまかし続けてきた25歳の私が、ようやく出会えた「運命の1着」。いろんなアクセサリーやシューズを変えて、幅広いコーデで楽しんでみたいと思います。

 

詳しくはこちら↓
 KOMINKAN JAPAN オリジナルブラックフォーマル 
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この記事を書いた人

坪井(KOMINKAN JAPAN編集部)